私の鼻の穴が企んでいること
ichirou

私の鼻の穴のにおいはたぶん臭いはずだ

鏡で覗くとそんな感じにさせる風貌だ

しかし 実際のところ分からない


私が普段嗅いでいるにおいとは
においを嗅ぐ対象そのもののにおいと
鼻の穴のにおいを足したものだ

そこから
私の脳は
私の鼻の穴のにおいを引き算して
においを嗅ぐ対象そのものにおいを
導き出しているのだろう


こんなことを考えていると
少し不安になる

なぜって
ちょっと引き算を間違えたら
においが変わってしまうから

もし
昨日と今日で
さっきと今で
私の鼻の穴のにおいが変わっていたら
私の嗅覚の性能は維持できるのか

クンクン クンクン
うーん
やはり鼻の穴のにおいを感じない

とにかく
嗅覚の性能を維持するために
鼻の穴掃除をせねば!

鼻をかんだり
ティッシュを突っ込んでグリグリしたり


待てよ
ひょっとして
これは
私の鼻の穴の企みか?

本当は鼻の穴は臭くないけれど
掃除するをさせるための
鼻の穴の企みかもしれないな





自由詩 私の鼻の穴が企んでいること Copyright ichirou 2014-01-24 05:33:19
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