約束
hiroto22

「死ぬ時は一緒だといいな。」

お風呂上がり
キミの髪を拭く私に
突然キミはそう言った。

「でも、もしボクが先に死んだら
天国の入口で ずっと待ってるから。
だから お母さん
もしも、お母さんが先に死んだら
天国の入口でボクを待っててね。
約束だよ。
絶対だよ。」

私はこらえきれず
パジャマを探す振りをして
「約束、約束。」
と 震える声で明るく答えた。



自由詩 約束 Copyright hiroto22 2014-01-23 09:01:53
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