もういっちょ
藤鈴呼

人生のマラソンだ 
なんて 言いながら

あなたが 
手を広げて やって来る

私の 目の前で 
ゴールテープを切る

縁は 繋がり 
途切れること 知らず

掛け違えた タスキは
交換すれば 良いのでしょう

付け直す ボタンと
どちらが 時間が 
かかるのでしょうね

一人で走る 42.195キロも
そりゃあ もう
達成感 一入だとは 思いますが

やはり たすきリレーが
マラソンの 醍醐味

そう 言いながら
夜明けの ビールを 喰らうのです

出来るならば 黒ビール
腹黒さを 洗い流せるのかも 
知れません

例え 白い泡の 生ビールでも
全て 流せる程の 雨音が
窓の外を 染める

夕寝 しすぎちゃって
ちょっと 眠れないんですよ
じゃあ どうしようか

明日への リレー 
その前に

もういっちょ
タオルでも
縫っとく?

汗が 出たら 困るからネ
運動後の 玉の汗ならば 大歓迎

それが 冷や汗ばかりに ならぬように
祈りましょうか

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自由詩 もういっちょ Copyright 藤鈴呼 2014-01-22 16:28:37
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