初日の出、365日
Neutral

数字がまた一つ増していくのを
昔より 特別なことだとは思わなくなった

人の恩 もらうは易し 伝え難し
僕は人の気持ちを何に変えてきたのだろう

ランドセル 背中の家路に 刻む罪
すべての幼さを乗り越えるためには人の心など九分十分

今 僕の手に
子供のころ神の宝のように見慣れた小袋と同じものがある
大人になってお年玉を誰かに渡すという事は
幼かった過去を清算する事なのだ
かつて 幼いながらに遠慮して突っぱねてきた僕が
今度は 幼い奴らに遠慮されて突っぱねられる番だ

正月休みが終わる
過ぎ去った日々に手を振って
ひとつ あくびをした
涙をぬぐった先に見えた
子供の日の夢よりも素晴らしい未来


自由詩 初日の出、365日 Copyright Neutral 2014-01-03 16:33:36
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