逃げて
藤鈴呼

昨日と 今日と 昨日を見よ
一昨日は 知らない

梟だと 信じていた 鳴き声が
キジバトだと 知った日

汗をかきながら 笑っていたけれど
心では 泣いた

もう それは もう

泪が 枯れるまで 嘆き続けて
聞こえていた筈の 鳩の羽音まで

忘れてしまえる程に

目玉の中に 豆鉄砲を 
押し込んだんじゃない

反対だ
反対の 反対だ

バカボンに 会いたくて
丸投げして来た 昨日から

逃げて
逃げて

逃げ出したかったのに
逃げ出せなかった

昨日に

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自由詩 逃げて Copyright 藤鈴呼 2014-01-03 14:44:34
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