「花魁」
夜月 こころ



赤い唇、着物からのぞく素肌

艶やかな黒髪 結びて落ちるは真か夢か

(どうぞ、攫っておくりんす)

熟れる果実、滴る蜜光り 廊に響く甘い吐息

(二つ在るもの)

(やがては一つに)

鱗粉をつけた身体、月に舞い 蝶の如く艶めかしい囁きを

(再び夢でお会いしましょう)


自由詩 「花魁」 Copyright 夜月 こころ 2013-12-31 21:51:15
notebook Home