詩道
織部桐二郎

冬深み忘られし古詩
ひとり誦す万感の
めぐる想ひに耽りたり
歩み来たれる二十年


あまた去りにしうた人の
足跡たどり後世に
員外私淑弟子たり
言の葉の道歩みそむ


岩むらひたによぢ登り
歩みの遅く遠くとも
わが行く方に羅針盤


はるけき道の半ばにて
返り見すればいと痛し
かうべを上げて進みゆく


自由詩 詩道 Copyright 織部桐二郎 2013-12-29 14:51:38
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