糖尿物語
花形新次

東京で生活する
子供達に会いに行くが
どの家でも
甘い物は食べられないとか
薄味でないとダメだとか言って
面倒くさがられてしまい
結局ひとり淋しく田舎に戻る
ジジイを描いた感動の物語

「せつ子、わしゃケーキは食べられんのじゃ」
「えっ、なぜ?折角お父さんのために作ったのに」
「すまんの、せつ子、わしゃ糖尿なんじゃ」
「やだあ、面倒くさい!」
「・・・・・・・」


自由詩 糖尿物語 Copyright 花形新次 2013-12-28 09:00:16
notebook Home