古曲
織部桐二郎
いづくにぞかくもありつる
うまし音充つる幻さやか
たぐへたりとはの月しろ
一たびのひと夜かたらふ
そのかみはふたりありけり
今し今とふともあらじ
うるはしき風やあやなす
霧ふかき時のをち方
野辺わたる風のしらべに
したひよるいとけなき声
虹なせる浄きまなざし
そのかみのひと夜のしらべ
うつし世に身や尽くるとも
とことはのおもひ絶えざり
自由詩
古曲
Copyright
織部桐二郎
2013-12-23 22:43:21