散歩の途中で  take2
空丸ゆらぎ

ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テーブルの上には日々が置きっ放しにされ
振り返ると遠近法の果てに子宮があって 塀の上で空き缶と親猫が陽を浴びている
秒針が空間を駆け回る 
高く放り投げたボールは     まだ 落ちてこない
冬の浜辺に置かれた一つの椅子のように
何がしたいのか?何ができるのか?何をすべきか?
答えは問われることを待っている。
空間とは いったい何だ?
昨日の雲の形は 風の計画か
時間は時計を持ち 空間は地図を持ち 私は 手ぶら
時計を止めました。修理して欲しいので、隠れ家を見つけました。捜してほしいので、瞬間を顕微鏡で覗く 未来を望遠鏡で覗く お尻を右手で掻く
ぼくが創った作品 作品を創った僕 作品を読んだ君 君に読まれた作品 ・・・
雲の流れに音は無く、
そうこうするうちに大通りに出た。


自由詩 散歩の途中で  take2 Copyright 空丸ゆらぎ 2013-12-23 18:30:03
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