ごっご遊び。
駒沢優希

幼稚園の裏で
松ぼっくりを拾って
ままごとをした

トントントン
ジャージャージャー
カチャカチャカチャ

想像をして
創造をした

段ボール相手に
お芝居だってできる

想像をして
創造する労力は
快楽にも似る

心地よい
抱き応えのある
丁寧な
重量感が好きだから

懐かしいばぁちゃんの
お布団のような
質素な佇まいにして
とびきり贅沢な感覚

琴線がビクンッと身震いして
吐息のような声が漏れる

静かに呼び覚ます
一瞬で引き出される

ごっこ遊びに溺れゆく


自由詩 ごっご遊び。 Copyright 駒沢優希 2013-12-20 08:55:16
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