メモから箇条書きへ
yuugao

時間が過ぎたような褐色のマグカップ
味とは無関係という関係
肌色に近づいたファンデーションを
是非 あのマグカップにプレゼントしたい
隅にあるテーブルは意図的
いつも 陸地を忘れたころに
誰かの脚の 膝あたりにぶつける
テーブルが陸地だから
皆が座る座席は海の中
強めの間接照明が
卵の黄身から太陽になろうとしている
照り返されて 露となったマスコットは
怪しげな万年スマイル
同じ陶器でも あのマグカップとは
まるで別物みたいだ
右手の中で脱皮しはじめるストローが
この場所の 核心に迫ろうとしている
暑さと寒さが混在するこの場所で
太いガラス細工のようなウエイトレス
美脚はモデルでいうところのコンパスで
迷わない方角も
ここにお(置)いては シナリオ通り


自由詩 メモから箇条書きへ Copyright yuugao 2013-12-13 21:51:20
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