「面がない」
宇野康平
ごしごしごしと
顔を洗いながら、
あっ、あっ、あっ、
命が漏れ出していることに気づき
おとととととととととととと
ととととととととととととと
ととととととととととととと
と両の手で抑える。
危ない危ないと、顔を上げたら
面がない。面がない。
《劣の足掻きより:
http://mi-ni-ma-lism.seesaa.net/
》
自由詩
「面がない」
Copyright
宇野康平
2013-12-10 22:49:35