どんなふうに一人
うみこ

水のような夢は誰にも知られず
雨どいを流れてゆく
甘い菓子になれず
鮮やかな菓子になれず
形をなさず
流れていったきり

畳の上へ横たわる僕の瞳は
黒々とした夜を現す説明文

剥がれた障子の枠を通して
何かみえないか

風の舞う夜に
こんなふうに一人


自由詩 どんなふうに一人 Copyright うみこ 2013-12-06 03:37:09
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