憧憬
霙小町


 目を閉じる
 どうやって息をしていたか
 わからなくなった時に

 突然わからなくなるの
 ときどき
 わたしの指がどんな形だったか
 わたしの声がどんな音だったか
 誰かが一緒にいたのか
 最初から何もなかったのか

 立ち尽くすしかなくなって
 そう、そういえば
 生きるって
 何だったかしら
 って

 生きるって
 なんだったかしら?


 


自由詩 憧憬 Copyright 霙小町 2013-11-28 22:46:20
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