ぼんやりとした不安がはっきりとした不安に
眠り羊

権力は
どんな思想に依る
権力であっても

権力を維持すること自体を
目的としていく
性質がある

思想の問題ではなく
権力というものの持つ
魔力

権力をコントロールすることこそ
人間が人間であるために
根本的に重大な課題
だというのに

権力は
圧倒的な力で
人間をコントロールしようとする

労働やら何やらに追われ
考えることを忘れていた
こういう状態こそ
権力の思うつぼ

その間に着々と
コントロールされた人間を使い
権力は
それを維持するための機構システム
築こうとする

現に権力を持っている集団が
現に権力を持っていない人間に
権力を奪われないための
システム

現に権力を持っている集団が
都合の悪い人間を
排除するための
システム

権力が最も飼い馴らそうとする人間
それは
政治家

その危険を
彼らは自覚しているだろうか

権力に呑み込まれない自由は
未来にもあると
言えるだろうか





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私が思う「権力」というのは、その気になれば国民を戦地に送り出すことができるような力です。
普段意識することがないとしても、それは存在しており、その力が国民に向けられ、意識せざるを得なくなった時にはもう手遅れで、抵抗することはひどく困難になります。
特定秘密保護法案の問題点があれほど報道されていながら、衆議院を通ってしまったことは、恐るべきことです。
権力にとって都合が悪いことを隠し通せるなら、いずれ国民すべてに影響は及ぶはずです。



自由詩 ぼんやりとした不安がはっきりとした不安に Copyright 眠り羊 2013-11-28 16:48:28
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