サウザンハーベスト
コバーン

お気に入りの女の子の鷲鼻
久しぶりに若かった頃を思い出す

呼吸で濡れて
すべて思い通りになると思った
その瞬間をほんのフタツキだけ味わって

永遠と思われた群れない日々は
貴女よ
愛していた
その幻想が人生であり
解くことのできない吐き気
凡てが許される
手帳を亡くしても気にしない
もう少しで詩域
鬱で狂いそうになるが表面では冷静さを喰いちぎらない
時計のないベル
貴女を犯す夢すら見ない
すべてが浮いて
思い出したくもない日々よ
鷲鼻がまたお前を連れてきたよ
遠くメルボルンの日々
涙を流したのかもわからない
最期の7日で抱きつくした
それでも濡らしたかった
手放すにはキツ過ぎる不甲斐なさ
成長は無く彼女は去る
犯されて狂う
幻想の滅亡
花を育てる
鷲鼻の女の子にキスさえもできない
繰り返す言葉も唄も最期の空港の泣き顔も
歳を取った詩も何もかもつままれる

愛とは何か
お前は俺を見たことがあるのか








自由詩 サウザンハーベスト Copyright コバーン 2013-11-18 13:49:59
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