猫や 猫(自由律)
そらの珊瑚

おばあちゃんの猫はおばあちゃんの匂い 猫のおばあちゃんがいなくなっても

おぬし 忍びの末裔であるな 足音もたてずに猫が来る

どんなに寒い夜でも おまえだけは温かいゆたんぽ

ねずみがいなくなって 暇だと大きなあくびして牙のぞかせる

名も知らぬ猫を置いてきた夜は心に刺さった棘が抜けない

猫や 猫 なぜそんなにも生き急ぐ





短歌 猫や 猫(自由律) Copyright そらの珊瑚 2013-11-11 11:07:09
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