「日常」 
夜月 こころ


日常は駆けてゆく

羽ばたく翼は海を渡る 惑星に映る影

空のベール 明け方の月 水面に写る白い裸体

心音が身体に響く そっと触れた

言葉とは無 足音が近づいていく

誰も知らない街 人混みのエンドレス

色彩は目まぐるしい

閉ざされたまま 機械的に動作してゆく

研ぎ澄ました耳元に風 世界は変化し

一瞬、時を越えた 闇は星を飲み込んだ

紙切れの如く やがて逝く瞬火の群れ





自由詩 「日常」  Copyright 夜月 こころ 2013-11-04 19:26:27
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