影踏み
レイヨウ




きみの 笑顔をなぞる
幸福の 灰を集める
それは 溜め息に昇華される


きみがいない日曜日
長い一秒の積み木を重ねては
平手打ちで崩す作業を繰り返す

きみのいない午後3時
足跡と残り香を手繰り寄せては
実体のない空しさが突き刺さる


きみの 笑い声が鳴る
至福の 歌が去っていく

それは 切なさだけを残す





自由詩 影踏み Copyright レイヨウ 2013-11-04 06:58:17
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