てんびん
maricat


その平らだった天秤を

傾けても それでも

こっちを見て笑っている

おもりは

落ちるよ 怖いよ

喚いて 少し怒って

不安からか泣いたりもして

傾けたあなたは

笑う ただ ゆっくりと

もう そうする前に

たくさんあなたも傾いて

ぐらぐらしたらしい だから

愛していこうと

強く温かい笑みが

言葉に声に 溢れているのだろう





自由詩 てんびん Copyright maricat 2013-10-31 15:59:21
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