鍋夜のうた
八男(はちおとこ)

靴下いっぱい くさくして 男四人の病み鍋は


こたつの中に 犬いるか



いる気がするぞ においます


きゃんきゃん 鳴いて 喜んで


ちゃんちゃん 茶椀を鳴らします


我らは 靴下 犬バンド


ラッキー溜めててくさかった


わんわん 昨日の恋の味



告白癖のぼくたちは


今日もふられてうれしちーな




あーあー お酒だ 青春だ


校歌うたって 効果あり




昨日覚えた 英単語


さいん こさいん たんじぇんと




さだむ ふせいん エロ本の


あなたの 乳房に レーガンの


そっと おまたに ゴルバチョフ




わいた お犬も させはせぬ


生類 生類 しょしょ しょーるい



醤油はどこだ 垂らしたい


どこでも いいから垂らしたい



あした どこかで垂らしたい


きっと 垂らすわ 電柱に



ヤマキの醤油垂らすのよ


犬がくんくん 嗅ぎにくる




それが嫌なら夜逃げだぞ


わーわー わーわー 大騒ぎ

今夜 わーわー 犬騒ぎ



トランプ ばばぬき 楽しいな
 

渡る世間は ばばばかり




はばかりながら ぼくたちは


はばをきかせた 童貞団



文句があるなら うけてたつ


たまりにたまった 妄想の



生んだ らっきょを 詰めてやる


らっきょほしさに 寄ってくる



月夜の美人は 犬ものか
















自由詩 鍋夜のうた Copyright 八男(はちおとこ) 2013-10-29 23:06:24
notebook Home 戻る  過去 未来