淋しい琵琶湖
吉岡ペペロ
朝だろうが昼だろうが
捨て置かれたように涼しげなひかり
空港から街までの夜を
ゆくとき車窓に映るようなひかり
晴れの日も雨の日も
いろんな朝昼晩に来たことがあるけれど
琵琶湖はなぜだかぼくには暗いのだ
なぜだかぼくには淋しいのだ
琵琶湖にはそのむかし
なにか霊的な事件でもあったのだろうか
じぶんの湖へのイメージを思い浮かべる
森、月、月のひかり、
さざ波、閑けさ、
マイナスイオン、恋人、
それらと比べて淋しいのだろうか
朝だろうが昼だろうが
捨て置かれたように涼しげなひかり
空港から街までの夜を
ゆくとき車窓に映るようなひかり
晴れの日も雨の日も
いろんな朝昼晩に来たことがあるけれど
琵琶湖はなぜだかぼくには暗いのだ
なぜだかぼくには淋しいのだ