銀世界
ベンジャミン
空が白けて
窓にしがみつき
指先で書いた文字も
ただの水滴
さくっと
逆立った地面から
突き出た衝動のような
脆い僕だから
結晶を解いても
蒸発してしまうだけだってね
わかってた
記憶の浅瀬を
ゆっくり進もうか
どうせ
一面の銀世界
ぽつんと
おはよう
おやすみ
繰り返し
自由詩
銀世界
Copyright
ベンジャミン
2005-01-08 08:05:01