凍らない
藤鈴呼

何処かで 自身を 言い包めてる
自分に 言い聞かせる 感情

こうじゃない
そうじゃ なかった
あのときは ああだったのに

言い訳と 策略が 交錯する町
工作していた 夏休みの 宿題

耕作していた頃が 懐かしいと
赤い トラクターの上で 呟くけれど

運転技術が なくったって
免許が有れば 走れます

それは 嘘
何処から 本当

何時 真実に
気が付くのだろう

景色の鮮やかさに 気付けた時に
覆る 感情も 有るのでしょうか

しっとりと響く
波紋の 切なさに

ふと 目を 閉じそうに なる
未だ 眠る 訳には 行かなくて

最初の位置に 立てるかどうかが 問題
何処まで 歩いても
忍者じゃないから 落ちてしまう

湖面は 冬にならなければ
凍らないのだから

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自由詩 凍らない Copyright 藤鈴呼 2013-10-10 19:02:11
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