Kohmon
花形新次

四つん這いになったきみが
自分の両手で尻を左右に開き
僕にすべてを見せたとき
きみの肛門が
僕に向かって
心がひんやりと悲しいって
つぶいた気がしたんだ

肛門は、きみの肛門は
見られたくなかったんだよ!
肛門は、きっと
見られたくなんて
なかったんだよ・・・

もう少し
肛門のことを
思いやることができたら
トイレットペーパーを
ダブルにする必要はなかったんだ
バターを塗って滑りをよくする必要なんてなかった

北風に散った針葉樹の葉を
きみの肛門に17本挿し込み火を点けた
すぐさまきみの肛門から発射された
消火ガスで火は消え
僕や僕の友人たちの夏は終わった




自由詩 Kohmon Copyright 花形新次 2013-09-29 20:24:00
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