命と言う作品(誕生日の友人へ)
創輝

非力な腕を月に掲げて
一つ笑って眠りにつきましょう 明日には 違う世界にたたずんでいることを祈りつつ

一言言うたびに 空気が研ぎ澄まされて
一つの疑問を空に投げかけるたびに 一つの命が生まれてくるのだから
その命が僕らの疑問に答えてくれる幻想を夢見ることで
僕らは僕らに課せられた疑問から目をそらしましょう

きっと明日には
答えがベッドの横に正座していることを夢見ています
全ての理をこの身に託し その重みに耐えかねて地に伏せ灰燼と化す
そんな日が来るのを 一日一枚 重みなどないに等しい紙を積み重ねるように
いつかその重みを肌で感じられる日まで積み重ね続けましょう

そして いつか誰かの愛というものに耐え切れなくなったとき
形をもって生まれる疑問に コップ一杯ほどの愛を注ぎましょう
いつかは零れてしまうものだから 最初はコップ一杯から始めましょう
大事な答えを探すものだから 空に蝶が連れて行かないうちに
愛と一日の重さを重ねて飛び立てないようにしてしまいましょう

いつか 羽が落ち 疲れ果てて眠りにつくまで
永遠に

重ねられた日々を 生まれた日付で括りましょう
一枚一枚を思い出すには大変ですが 365枚で一区切りしましょう
何束出来るのでしょうか 僕はまだまだ少ないのですが
あと85束くらい 積み重ねて見ましょうか
その束が 誰かの命に紛れ込んで 一生消えないくらいに
白日の下にさらされ続けるようになったら

笑顔で幕を引きましょうか

答えを見つけられなかった罪 と
何十もの束を重ねて作り上げた作品に 敬意を払い




あぁ ですが
僕らにそれは早すぎるのですね 考えるには 
作品の形は決まりましたか 僕はまだ迷っています
作り直すならば束が少なめのうちに直してやりたいものです 楽でしょう?

作品が仕上がるころには呼んでください
馬鹿騒ぎでもしながら話しましょう 僕らの作った作品を
めちゃくちゃな形の作品に 命を吹き込み

いつかは答えを見つけてあげましょうか

それも また一つの作品になるかもしれない

こんな非力な腕を 優しく冷たい月に掲げて
明日に目覚めるための眠りのように
いつか
新しい世界に行くための眠りにつきましょう


だから  それまで  僕らの互いの作品作りに精を出しましょう?


自由詩 命と言う作品(誕生日の友人へ) Copyright 創輝 2013-09-25 16:47:07
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