WORD+L=WORLD
阿ト理恵

ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで、ひっぱりあいっこして。小刻みに上下している喉仏を薬指の腹でなぞる。無駄に青白い肌が桃白くなってゆく甘いに酔うみたい。

ところが、透明って「見えない」ことではなく向こうのものが透けて「見える」ことなんだって、
うすうすあけていた眼が真実を告げる時がきてしまっていた。

話されたことばは、手元から放されてどこに記憶されてゆくんだろう。

SeeneeS

しりとり、スエーデンで負けて眠りたかったんだよね、なのにスイスイス…ぎったんばっこん、やめられなかったのはわたしでした。

イスとイヌの見分け方は、座るとお座りの微妙な違いとカタカナ的にみた差だと図解しながら、鼻膨らませて説得してしまったし

メリットってなに? って聞かれたとき、シャンプーでしょう って、しらっと答えてしまいました。

わたしは、人とではなく、ことばと愛しあいたかった。

日曜日は、オーガニックなearthの服を着て、地球のまんなかのartをすくいにいきます。




自由詩 WORD+L=WORLD Copyright 阿ト理恵 2013-09-09 00:31:15
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