あの世の月
朝焼彩茜色

日めくり 日めくり 人生 時代
章 章 一生を全力投球する性を沈め

 静かに大人しく 笑み 明るみに晒す 風の縁 それは姿

  月は呼んでいる リリスな女は 風景を皇帝に仕上げ金粉を叩き
  建てている 形に実際にない 宝石箱の中身の中の中身を

  煌き燦と優しさのバジャラの鏡を透けて 透かして 眺める風景を

   飛び立つ前に 遺書の下書きを物語る 星を砕いた粉で 光で読む心得

    焦がれた 慕いに王冠を乗せて 手を繋ぎ リリスまでの階段を昇る
    それ以外に道はない 地上を流し 焦がれ増す 恋を被せ 愛を孕んだ

     精神の強かな研ぐ必要のない 三日月に包まれる風の縁は味方の光
     それ以外に道はない 今を日めくり 日めくり

      王冠を凛々しく麗しく 垂直な傾かない心得 慕い魂の掟
       愛している以上の 階段を昇る 昇りたい 慕い魂と重ね

        光の輪を滅ばない魂を 滅ぼすくらい 慕い 重ね たい

 地上を流せないでいる
 日めくり
 日めくり
 人生
 時代
 その刹那を眺める リリスから   


自由詩 あの世の月 Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-06 22:48:22
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