腹痛
朝焼彩茜色

呑み込まれながら 解り合えない 感じ合えない
瞳語り合えない 違いを解り合える 感じ合える 瞳語り合える

違いの仕方なさに腹をくくる まじないなんて懸けれない 唯一を
誇れない 克己心が 呑み込まれる

 世間に 言い訳 魂の微々たる故郷の違いに 通り過ぎる

敵もいなければ味方もいない 平均台を歩く 緊張を頭に乗せ
崩れそうな 時間の問題 寂しさにもぎ取られた心

敵はあれから増えてない 味方は増えただろうか 棘を感じる声質に
受け流す風から貰った扇は どこへ直してしまったか

 我をしまい 折りたたみ 縫いつけ 体温と同じ温度のプールの中
 浮いていたい 浸りたい 呼吸を整えられるまで

違いの仕方なさに腹をくくる 腹をくくらせたくはないけれど
棘を棘で返せなくなってから 時々 腹が痛い 


自由詩 腹痛 Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-06 15:24:22
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