ある日のデータ
朝焼彩茜色

イメージを擱き 元の次元に身を置き
現実の嗜みを施すことにする

 「タイトル不在」

久しぶり娑婆に出たような暑さも無事に蒸発し
秋語を植え ダイナミックに開花を話し出す

初めての蒸発だから惜しまなくてすむ 想う
展開はバクテンを繰り広げ 旋風は髪を揺らす

淡々の足音と心拍数 感情は休暇に出かけた
蛋白質な無機質に栄養は 大事に体を巡る

洗濯機に心の皮 中身はネットにきちんと入れ
柔軟な心構えを香りつけし 過保護に室内干し


一度にリセットは至難の極みだから
脳は次回に延期だ 

鎮魂の湧き水は呼んでくれるが 感情が休暇に出かけているから
相談する想いが足りない 淡白淡々 途端にリズムはみだし シミ抜き出来ない

心の皮

それも勲章なのかと 理が割り込んで 窘める 今はこの瞬間を嗜む

ホットコーヒーのように ジッポの香りのように

システム化された日常の時間を 冷ややかに眺めることを

時には許している 感情が遠くに出かけて 律儀にハガキを送って来た

光速位の瞬時を刹那程のスローモーションに 心の皮の膜にくっついた

「疲れたなあ なあ疲れたんだよ」
「ああ疲れていたんだよ」




自由詩 ある日のデータ Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-29 20:56:37
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