メタリックに溶けた しらけた怒り
朝焼彩茜色

力なんて抜いて 瞳なんか閉じて 足音なんか響かせず
滑走路という幻の残像を束ね括り 放棄な姿勢 気だるい

 アバンギャルド メタリックな瞼の上の影り
 人工の色彩からの迷彩に砕け澱む 吐いた息が唸りだす

心なんて心に在らず ただ心臓を意識しながら轟かす 聴けよ
想像の潤みの対もしかり 殺すことなんか 出来てしまうんだよ 聴けよ

 怒りのカウント100まで唱えても 収まらない気だるい収納器
 不発ばかりの 後の爆発 消してしまえる 浅はかを浅はかな目線で潰す

重低音濁音 静かに静かに 腹から いつもの刀を取り出している
見慣れない光景だねなんて 恍けた呆れ捻くれ返る視線をよこすんじゃないよ

 気だるい 灰にメタリックな小細工効かせて そんな悪あがきを見せたなら
 思いやりなんて やらない

くだらないに値する 想像の潤みの対
殺すことなんか 出来てしまうんだよ 

浅はかな踏み場に底なしを掘ってやろうか
不愉快潔癖 声聴こえるか

怒りのカウント100億まで唱えても 収まらない長引きの 器量のでかさ
不発には限度が何度もあるよ 

 気だるい アバンギャルドに覆われた 口裂けの姿 見せてあげようか
 笑えよ

 笑いやがれ


自由詩 メタリックに溶けた しらけた怒り Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-28 21:28:04
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