窓の外には
あたらしくて きらきらしたものが
きっと たくさんあるのです
この部屋の中には ただ
のびきったゴムのような
穏やかさがよこたわるだけなのに
あなたは相変わらず
ただいまと言って
わたしの髪をなでてくれる
あたたかさを伝えてくれる
やがて眠りについたあなたの
子供のようなあどけなさに
わたしは今日もくちづけるのです

窓の外には
さんさんと ひかりがあふれています
そのまぶしさに
つかれてしまったら 時々
そっと肩にもたれてくれればいい
それでよいのです
おかえりと言って
あなたをこの胸にむかえることが
わたしにとっての しあわせなのです