初春
アルビノ
あなたの寝息をききながら
椅子に座ります
滑り落ちてゆく夕暮れを
読みかけの本に挟んで
あなたの寝顔を
こそりと見ます
うぶ毛の生えたまぁるい耳に
ぼくの名前をささやけば
あなたの夢に出られるのかな、
なんて考えて
はみ出した肩に毛布を掛けた
やわらかな
睦月の夕暮れ
自由詩
初春
Copyright
アルビノ
2005-01-05 10:23:03