さよなら
もっぷ

いつか
凪いだ海原にお月さまをみた
空にもお月さま
うさぎがお餅をご馳走している
海のお月さまには
お魚は何をご馳走するのだろう
と案じた
過去をわたしは持つ

早すぎる目覚めに
胃は丈夫にも何か食べたいと
訴えている

ジャンという名のテディ
をきつく抱きしめていたままだったから
彼をただしく座らせて

考えないということを考えているうちに
いつの間にか外が白んでいた

君のこころは経ってしまい

聴いてくれたね
お月さまとうさぎとお魚の話を
会話はカタチを持たないけれど

記憶として確固と存在している
これも一つのカタチなんだね
想いが不在の

さびしすぎるよ

いつか
また出会うだろうか
わたしを聴いてくれる人と
その時にもやはり
凪いだ海原とお月さまの話から
切り出そうと思っている

きっと



自由詩 さよなら Copyright もっぷ 2013-08-11 17:08:35
notebook Home 戻る