キムチ月間
かのこ

裸足で踏む、土は冷たく
北を見て、
南を見て、
東を見て、
西を見て、
それから俯き、土を掘る。
今年もやってきた厳冬と
軍人が抱える白菜にひそむ現実。

キムチ月間が
ここの子どもらを子ども以外のものに変える。

窓の無い列車が、今
とおくの景色を通り過ぎていった、南のほう。


自由詩 キムチ月間 Copyright かのこ 2005-01-04 20:30:39
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