精神分析
はなもとあお

精神分析


耐えられない、いたみ
それが自我から乖離する
統合されない
わたしをつくる


くりかえし見る夢
怒っているのに出ない声
声の出ないシーンばかりが
反復される


戦争での行いに
人間は耐えられない
精神の病んだ人を病院で治療しながら
世界は乖離する人間を作り出そうというのか


無意識
それに刷り込まれる
自然とは違う
人為


慈しみを説いた口は
エスの快楽原則に支配されることを許さない
自我を批判監視する超自我としての
良心で間違った行為を自ら責める


エロスとタナトス
矛盾する
欲動のまえで
人間は人間性を失っていくから


自己肯定をしていく
ステップを
子どもたちに教えるのでしょう?
権力にさえ守られる人間の権利を


平和の意味を
こころは
いつだって思ってる
言葉で戦うことでさえ傷つく精神をもった人として


肉体まで血を流さない
こころのいたみをもって
信じた物事を守っていく
ただ、そのために、生きたい


友愛、親愛、恋愛
親子の愛
愛は、人類を、救えるのか
つくられる理性でもって


競うなら
しあわせを競えばいい
卑屈にならず
純粋に幸福な人間が増える国づくりとか


意見の違う
双方の両方をたてる
占有ではなく共有する
おおきなきもちで





自由詩 精神分析 Copyright はなもとあお 2013-08-08 14:48:20
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