るるりら

しろく しかくい たてものの中から かわいた無数の命の声がするのを
しずめるかのような噴水

しろさ きわだつ 広島平和記念資料館を想いながら
床についてみた夢は
しろい塩で できた迷路だった
まるで温度のない雪のよう。しかし、雪というより むしろ熱だ
塩の迷路は 進むほどに ほどけ
わたしの郷里の山河が 真っ白な景色として現れた
この大地は この心の内では、すべてが清めの塩なのだ

実験なのは この町だけじゃない
この町は 息をふきかえした
過ちなのは この町だけじゃない

遠い国の どんなに安全だと おもえるような地域のワインでも
核実験が頻繁に行われた1940年以降の物には セシウムが含まれている
この惑星は おぞましい実験で あふれている
この惑星は 実験され続けている

なんどでも
わたしたちは息を吹き返したし 
今朝だって 目覚めた

しらじらと朝が来て
網戸に止まった蝉も 鳴き始めた 
今年も こころが よく 乾く

平和公園の噴水が
清められた今日が 
今日も 焦げた大地から 放たれる 
                       


自由詩Copyright るるりら 2013-08-05 17:06:08縦
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
Democratic Poems