真空管の夜
快晴

何度でもやり直せるとそう思ってた
やり直せないならそれまでの関係
そんな風に簡単に割り切れるほど
私は強い男なんかじゃなく

一方通行のメールも
君のことを思う気持ちさえ
愛には換算出来なくて
冬の夜に途方に暮れる

どうしてあの時そうしたかなんて
「たられば」だけは数え切れずに
後悔だけが吸い殻のように
灰皿の上に積もってく

素直になれない本当の理由は
自分に自信が持てないだけで
籠の中の鼠のようにいつまでも
出口の無い真空管の夜に惑う


自由詩 真空管の夜 Copyright 快晴 2005-01-04 08:16:37
notebook Home 戻る