家族花火
ヒヤシンス


線香の匂いが漂う軒先で、手持ち花火を子供と遊ぶ。
そのうち妻も加わって家族三人花火を遊ぶ。
色とりどりの花が咲き、子供の顔に笑顔が浮かぶ。
隣の家の縁側で寝ていた猫が咳をする。

はしゃぐ子供が私に言う、いつか大きな花火が見たい。
バケツを片手に妻も言う、いつか大きな花火が見たい。
私は煙草を吸いながら、夜空に浮かべる優しい思い。
今しか出来ない思い出を、創ってやりたいこの想い。

線香花火の火種が落ちて、チラチラ残像夜空に昇る。
いつしか家族三人で、見上げた夜空に花火が映る。
隣の猫も起きてきて、一緒に夜空を眺めてる。

今年の夏は花火に行こう。
大きな花火を見に行こう。
今しか出来ない思い出を、創りに三人出掛けて行こう。


自由詩 家族花火 Copyright ヒヤシンス 2013-07-25 18:00:51
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