月光
石田とわ


      あつい雲に夜空は覆われ
      月の光がとどきません
      それでも夜空をみあげ
      かすかな光を探すのです
      愛を謡う千の夜がありました
      寄り添った万の夜が過ぎました
      幾千、幾万もの夜を
      ただ静かにみていたのです
      祈るのならばあの月に
      すべてをしってるあの月に
      ひとの儚い命について
      彷徨い惑うこの愛について
      だれにも見せられぬ涙流して
      祈ります
             


 


自由詩 月光 Copyright 石田とわ 2013-07-25 07:47:01
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