わたしには恋以上にするべきことがある
はなもとあお

わたしの考えていたことは

つまり
国のプライドのために
子離れしなければならないのかってこと


おんななんて
恋をしていれば生きていける
そんな風に
見られてはいないか


失っても
失っても
新しい恋さえ出来れば
なにもかも片付く、なんて、思われてやしないかってこと


愛は増えるものなのよ、なんて
昔、マンガで読んだセリフみたいに
軽やかに
生きられない


あなたは、何と戦ってる?それは、なんのために?


幸福は期間限定じゃなくしてほしい
こんなにも
子を守りたいのに
世界はプライドの方がたいせつみたいで


わたしは
利己的に家族の無事だけ願い
戦いを放棄したい、と
多数決にさえ従わず、主張しつづけたい


親であることの
基準の中で
何がいちばんたいせつなのか
それは権利の守られた命ではないのか


自由
自由
規定の中の自由
みんな、と、あるための


帰属することの
不自由の前に
愛は何をもって立ち向かえばいい
それは、主張という、言葉か


人は成長し
親をこえていく
わたしはそれに耐えられるか
自信がない


わたしには恋以上にするべきことがある


きっと





自由詩 わたしには恋以上にするべきことがある Copyright はなもとあお 2013-07-25 00:25:11
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