もう一度の予感
御笠川マコト

三日続いた熱帯夜
夏の始まりの、花火。
高速バスの窓越しに
ぼうっと見つめてる

もう一度の 恋の始まり
嘘の予感と知ってても
夜空に輪郭を追ってしまう

汗に濡れた髪が
額にちょっとついて
汗に濡れた襟元が
夜の胸元を浮き上がらせて

そんなもの全部を
この夏が終わるまで
待っててみようね。





自由詩 もう一度の予感 Copyright 御笠川マコト 2013-07-15 22:35:26
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