夜風とアイス
灰泥軽茶

帰ってごはんを食べたら
すぐ寝てしまい
足がつって起きる
しばらく悶えて
無性にアイスが食べたくなって
夜道を自転車で走るのがとても心地が良い

新鮮な空気がヒタヒタと肌を潤す
そういえば夕方雷雨自転車パンク
修理はタイヤまで交換して
散々な目にあったことをちらりと思い出したけれど
夜風にひらりと流されていく

夜遅くまで開いているスーパーはとても明るいけれど
疲れた人で溢れている
明日も明日もカゴを抱えて歩いている
私もふわふわどうにか歩いているけれど
鮮やかな水なすを眺めていると少し元気になる

アイスとヨーグルトを買いまたもと来た道を走りながら
心はスキップ
お風呂から上がりアイスを一口食べて全部食べ終えて
また眠る
夜風にあたりながらひとあしさきにアイスを食べて
また眠る
ちょっとさきの自分を追いかけながら
ハミングハミング夜道を流れていく









自由詩 夜風とアイス Copyright 灰泥軽茶 2013-07-14 23:04:53
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