風船
サカナ

いま
昇ってゆく
はりついた水平を
捨てて
乾いた土も
取りこぼして


一人きりの
拍手のように
器用な着地も
知らないまま


誰を
背負うことも
ない
あの
悲しい船は


自由詩 風船 Copyright サカナ 2005-01-02 23:22:20
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