夏と冬
こむ

無闇に 夏が好きだった

何もかも心開け放して

えんえんと暑くてたまらない中を

息はずませながら歩く

汗まみれの夏が好きだった


今は 冬もなかなかに好きだ

ストーブも炬燵も無く

凍り付くような部屋で

かちかちと歯を鳴らして

震えながら心研ぎ澄まして

じっとしているのだ


自由詩 夏と冬 Copyright こむ 2005-01-02 01:26:21
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