義父からの電話
なかうち まゆこ

五年ぶりに義父と食事をしてきた。
家に帰えると、その義父から電話がきた。
「お前が嫁にきてよかった。串カツは弟にも似ている」

(食事をしているとき、串カツを見て、私に似ていると義父が言っていた。)

嫁にきてよかった。自由に生きてきて、ろくに家のこともできなかった私にそう言ってくれて
私は涙が出た。


と言って泣いている、知らないおばさん(たぶん画家)の夢を見た。


散文(批評随筆小説等) 義父からの電話 Copyright なかうち まゆこ 2013-06-30 07:29:53
notebook Home