選挙システムを考えてみる(2)
北村 守通
で、口先乾かぬうちに。
まぁ、こんな場所借りて夢想の論を語ったところで、それがどうというわけではありませんが。
考えてみりゃぁ、日本で『選挙』というシステムで政治をどうこうする、という習慣はまぁ200年たらずといったところですか?たったそれだけの期間の間しか『選挙』という種族は存続していないわけですからね、まだまだ、進化や分岐が起こっていくはずなわけですよ。まぁ、社会の授業なんかでは『政党政治』というのが最も完成された政治形態だ、なんて教えられてきましたけどね、なんだかなーと思います。
魚食べましょ派、肉食べましょ派 が居たとします。
ケンコーの為に魚食うべきだ。だから魚を選びなさい、と主張する。
肉は決して必ずしもケンコーに悪いわけではない、うまく付き合えば幸せだ。だから肉を選びなさい、と主張する。
どっちもスンバラシイではありませんか。
でも
一番大事なのは調理する人の質であって、肉党だと言う人も、そこに連れてこられた調理人が怪しくてヤバイ料理を平気で作ってくる人だったりすれば魚党の調理人を選ぶでしょうよ。
つまり、これでなくてはいけない、だなんていうイデオロギーは存在しないし、これでなくてはいけない、だなんて政党は本来存在していないんじゃぁないの、と思うわけでして。結局個々の政策がどの様にして選ばれるのか、というのがまぁ問題なんじゃぁないの、という気がします。
結論
『議員と政党を分離できない?』
あー、つまりです。
『政党』というものを『議員を擁立させるための母集団』とするのではなく、『法案や政策案をまとめあげるための母集団』とするわけです。
流れ的には
?議員が法案、予算案の要件ついて提議
?一定期間の期間で各政党が提議された要件を満たす法案・予算案を作り上げ、国会に提出する
?提出された案について答弁の機会が与えられ、検討の後、どの案を選ぶか裁決を取る。
みたいなね。
まぁ、実際、多数を獲得した政党でも政策によっては反対だ、とかそれが裏切り行為だとかなんだとか、あるわけですから、この際いっそ議員と政党というのをフリーな関係にしてあげたほうがいいんじゃぁないの、だなんて思うわけなんですよね。
それで、成立した法案や予算案の数だとかについて、その年間の総数における割合だとかで政党は評価され、ボーナス的に『政党活動補助費』みたいなものを評価に合わせた金額で分配される、という仕組みに。
あ、政党がなくなったら参議院はどうなるの?
各都道府県の県議会・都議会・府議会・道議会のなかから、代表者を選んでその人たちを参議院議員とするなんてどうでしょうね。その方が地方政治と国政との間にもっと深いつながりができそうな気もするんですけどね。まぁ、任期のずれについては細かく調整するとして。参議院議員が、一度県議会に事案を持ち帰って、地方でしっかりと話し合いを行なってからその結論を中央に持って帰り地方としての意思表示をする。それをまとめて国の方針とする、だなんてことができたらなぁ・・・
などと考えてみるんですけどね。
? 都道府県の議会選挙実施
? 新議会にて国政参加議員(参議院議員)を選出
? 参議院にて予算案・法案などの審議発生
? 政党を交えた答弁期間
? 答弁期間が終了後、参議院議員は議案を地方議会に持ち帰る
? 地方議会にて議案の審議。地方としての意思を決定
? 参議院議員はその決定された意思を参議院議会に提出(議会内投票)
? 各地方から提出された意思を総合したもの(議会内投票結果)を参議院の決定とする。
みたいな流れにできたらどうでしょうね。
そうすりゃぁ、参議院の存在のありがたみって大きくなるような気がするんですけどねぇ。
まぁ・・・
どこかのコマーシャルじゃぁないですけど
『可能性はゼロではない』ですかね。