月が嘘をついた日
Neutral
昼下がりの墓所の真ん中でひっそり佇むように
月の輝く風が木々を縫う森で森林浴をしてみないか
僕と彼らは互いを知らないけど
この星は全てに繋がりがある事を知っているんだよ
闇の中 闇の中と
足を進めていけば
いつか夢の世界の入り口にたどり着くと信じていたのは
いつまでだった?
信じる者が救われるのは足元だけだよ
ただ信じるだけなら さ
月が大きく見えない
幸せってなんだろう
それは喜びを感じる事そのものさ
世界が僕に嘘をついているのか
僕が世界を嘘にしているのか
あの日から 今日 月が来てくれると信じていたのに
そんなに大きく見えないじゃないか
だからつくりものの光の中を飛び出し
僕は不確かなものを求める 真実の為に
それは
(もう)動かない者達の集まる場所だ
そこで僕もじっと何かを待つように佇む
本当は 動きながら生きるのが
嫌いなのかもしれない
そこにいるだけで
彼らの声が聞こえてくる気がするから
そして気づくのさ
別に大きく見えても見えなくても月は月じゃないかと
幸せじゃなくても喜びを感じられる為には
信じる を行動にしなければならない
だから僕はいつか必ず望遠鏡を買いたいんだ
心だけでも 君に会う為に