re・form
まきしむ



小包を抱える突進する
爆弾を食べ腹中で破裂さす
飛び散る破片がガラスのようで綺麗だった、君は、いつも

ボートを手づくりで作る、
そして川に浮かべる
その先にある街を、僕は想像する

大きな大きな土手に挟まれた川、
繋ぐブリッジにかかる虹を掴もうとして失明した、蜉蝣が笑っていた君も笑っていた僕はしゃがみこみ穴を掘る

抱えている猫は小さな動物、
捉えるものはいつも無くした虫、
消えかかる灯篭の中で光っているのは

あの日唐突に光って
教室は柱ごともってかれた
爆風の中ガラスがいろんなところに刺さって、みんな痛い、痛いと泣いていた、全てが終わったあと僕はウロウロと残骸の山を歩き回って、花を探していた、ずっと花を探していた

石の階段をひとつずつ昇る、
木々が生い茂り虫が降ってきそうで怖い、ちょうど見える小さな木製の家の中で、女の子がいる

見つからなかった
結んだ手の中に光る
あやとりのような波線で
ぼやけた晩年に描かれた絵画の用な
君は歌が下手だ、鉄棒も苦手だ、
なにひとつ残すものはないし、
君の人生にはなんの価値もないのは他の人と同じ
じゃうろに塩酸をいれて花にやる、
その後に出来たクレーターに入って、僕は眠る

僕は眠る


自由詩 re・form Copyright まきしむ 2013-06-18 04:55:34
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